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A列車で行こう ポータルサイト > 特別企画 > A列車jp発「鉄道模型約1000両保有の鉄道マニアが推す!2026年上半期鉄道模型(Nゲージ)ベスト5!」

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コラム

A列車jp発「鉄道模型約1000両保有の鉄道マニアが推す!2026年上半期鉄道模型(Nゲージ)ベスト5!」

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鉄道模型約1000両を所有する鉄道マニアが
独断と偏見で選んだ「2026年上半期に特に印象に残った5製品」を
ランキング形式で紹介します。

2026年上半期に入線した車両たち

 現在、鉄道模型業界は、グリーンマックスが2025年に50周年、2026年にはTOMIXも50周年を迎えるなど、大手メーカーが続けて創業半世紀を迎える節目の時期にある。そうした中で、各メーカーから魅力的な新製品が数多く発売されている。

 筆者は、幼い頃から鉄道模型に親しみ、現在は私鉄電車を中心にNゲージなど約1000両を所有する鉄道模型マニアだ。そこで今回は、筆者が独断と偏見で選んだ「2026年上半期に特に印象に残った5製品」をランキング形式で紹介する。評価基準は「造形や機構の技術力」「実車の再現度」「筆者の思い入れ」の3点とした。ここで紹介する車両をまだ持っていない人に魅力が伝われば幸いだ。

5位 マイクロエース「小田急初代3000形 SE車 登場時 8両セット」

 

 5位はマイクロエースの「小田急初代3000形 SE車 登場時 8両セット」だ。新宿と箱根方面を結ぶ小田急ロマンスカーは高い人気を誇り、様々なメーカーから製品化されている。もちろんマイクロエースからも製品化されたが、3000形SEの発売は20年前だ。今となっては中古品以外に入手する手段がなかった。それが今年になって再生産されたのだ。筆者はロマンスカーのコレクションを充実させるために、長年再生産を待ち望んでいた。買わないわけにはいかない製品だ。

 3000形SEは国鉄の技術協力によって登場した軽量かつ高性能な車両だ。国鉄線内での試験走行では時速145キロという当時の狭軌鉄道世界最高速度を記録し、オレンジ色を基調とした明るい塗装も相まって小田急ロマンスカーのイメージ向上に大きく貢献した。現在まで続くロマンスカーブランドの礎を築いた名車両といえる。

 この再生産では、動力ユニットの改良と台車のディテールアップが行われた。さらに車両連接部のフック形状が見直され、より連結しやすくなった。これに加えて前面の愛称板が「はこね」の文字と共に印刷され、シールを貼らなくても営業運転時の姿を再現できる。20年ぶりにNゲージの世界で発売された3000形SEは、各部に改良が加えられたことで着実な進化を遂げた。初回生産品を持っているユーザーにとっても買って損はしない製品といえるだろう。

技術力:★★★☆☆
再現度:★★★☆☆
思い入れ:★★★☆☆

4位 ポポンデッタ「相模鉄道21000系8両セット(21102編成)」

 

 4位はポポンデッタの「相模鉄道21000系8両セット(21102編成)」だ。相鉄21000系は東急東横線方面へ直通する20000系をベースに8両編成として新造された車両で、東急目黒線を経由して東京都心部へ直通運転を行っている。以前に10両編成の20000系がポポンデッタから製品化されており、21000系が発売されたのも自然な流れといえるだろう。

 一見すると20000系と21000系の違いは編成両数の違いのみに思える。しかし、細部をよく見てみると非常用ドアコックの設置位置が異なっている。これは、それぞれが走行する地下鉄の規格が違うためだ。模型ではこの違いを忠実に再現しており、細部にこだわるファンとしては見逃せないポイントといえる。さらに前面窓の印刷が20000系に比べて細かくなったほか、側面行き先表示機が点灯するように改良された。

 東京都心へ直通運転を開始した現在の相鉄線は、多彩な車両との共演も魅力的だ。21000系が直通する東急目黒線だけでなく、目黒線を介してつながる東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道、都営三田線、さらには同じく相鉄線と直通運転を行っている東急東横線やJR埼京線の車両とも顔を合わせる。21000系をコレクションに加えれば、相鉄線と各社の車両が並ぶ現在の首都圏ならではの風景をNゲージで再現できる。もちろん相鉄線の別形式と組み合わせて楽しむのも面白い。この製品によって、首都圏でも屈指の直通ネットワークをNゲージでより楽しめるようになった。

技術力:★★★★
再現度:★★★★
思い入れ:★★☆☆☆

3位 鉄道コレクション「東急電鉄7600系(7601編成)3両セット」

 

 3位は鉄道コレクションの「東急電鉄7600系(7601編成)3両セット」だ。7600系は1986年に7200系をVVVF制御へ改造して誕生した車両で、晩年は3両編成3本が池上線と東急多摩川線で活躍。2009年から置き換えが始まり、2015年に最後まで残った1編成が引退した。しかし今年、Nゲージの世界でよみがえったのだ。この製品では、1994年に更新工事とワンマン運転対応工事を受けた7601編成を再現している。

 更新後の7600系はステンレス車体に赤い帯を巻き、前面貫通扉を黒く塗り分けた外観が目を引く。同時期に更新工事を受けた8000系や7700系にも前面に赤と黒のラインが施され、このデザインが歌舞伎の隈取を思わせることから「歌舞伎塗装」の愛称で親しまれた。模型では、改造元の7200系との違いであるワンマン運転対応工事で増設された側面の行き先表示や車外スピーカー、一車両に二基のパンタグラフを搭載した中間車なども再現されている。車体だけでなく、VVVF制御化に伴って変更された床下機器も作り分けられていた。東急7200系と比較すれば、そうしたVVVF制御化やワンマン化に伴う変化を模型で楽しめる。

 筆者は2010年代、7600系が活躍していた池上線や東急多摩川線(通称・池多摩線)沿線によく足を運び、車両の撮影や乗車を楽しんだものだ。この模型を見ていると、当時に主力だった7700系に混じり、残り2編成となっていた7600系に出会えた時の嬉しさを思い出す。模型で7700系や1000系、7000系と並べれば、あの頃の池多摩線の風景がよみがえるようで実に感慨深い。さらに、模型なら実車では実現しなかった顔合わせも再現できる。7600系の引退後に登場した1000系1013編成の「緑の電車」や、2024年に登場した「いけたまハッピートレイン」と並べても面白いだろう。お気に入りの編成を組み合わせて、自分だけの池多摩線の風景を楽しんでみよう。

 
技術力:★★★☆☆
再現度:★★★☆☆
思い入れ:★★★★★

2位 グリーンマックス「東急電鉄5000系(東横線・5118編成)8両編成セット(動力付き)」

 

 2位は、グリーンマックス「東急電鉄5000系(東横線・5118編成)8両編成セット(動力付き)」だ。この製品はグリーンマックスが企画し、マイクロエースが製造を担当した業界でも珍しいコラボレーション製品だ。両社のコラボレーションは、グリーンマックス50周年を記念して発売された東急7200系以来2回目となる。発売名義はグリーンマックスだが、随所に製造を担当したマイクロエースらしさを感じられる。こうした面白さもあるが、筆者はメインで集めている東急線のコレクションを充実させるために購入した。この製品では、車端部に黄色テープが貼られた2014年頃から、デジタル無線アンテナが増設される前の2022年頃までの姿を再現している。

 8両編成の中でも特に注目したいのは中間に組み込まれた4号車と5号車だ。この2両は編成内のほかの車両より製造時期が古く、ドア窓の形状や行き先表示機、屋根上のランボードの長さなどに違いが見られる。この2両の中でも4号車のサハ5418号車はさらに異質な存在だ。5号車と同じ車体形状ながら屋根上のランボードが後期車同様に長く、前期車と後期車の特徴を併せ持つ。これは事故により代替新造されたためだ。この製品ではこれらの差分を余すことなく再現している。こうした細部へのこだわりは、製造のマイクロエースらしい作り込みだ。

 このように5118編成は、東横線の主力車両である東急5050系とよく似た外観ながら、細部で個性を放っている。コレクションに加えれば模型の世界でもひときわ存在感を発揮しそうだ。東横線や副都心線直通電車を集めているファンであれば押さえておきたい逸品といえる。コラボレーション商品という性質上、再生産は難しそうだ。気になる方は新品が手に入るうちに確保しておきたい。

 
技術力:★★★★
再現度:★★★★
思い入れ:★★★★★

1位 KATO「南海電鉄6000系(現行塗色)」

 

 1位に輝いたのはKATOの「南海電鉄6000系(現行塗色)」だ。6000系は1962年に南海高野線へ登場した電車で、日本で3番目のオールステンレスカーとして知られる。さらに、オールステンレスカーとして日本で初めて20m級車体を採用した形式でもあり、鉄道車両史に名を残す車両だ。ステンレスカーが好きな筆者にとって、6000系は関西私鉄電車の中でも特にお気に入りだ。KATOが関西私鉄ラインナップで初めて南海電鉄の車両を製品化すると聞き、その形式が6000系だと発表された時は大変驚いた。

 この製品は、1985年から始まった車体修繕と冷房化改造を受けた、1980年代後半以降の姿を再現している。模型では、青とオレンジのラインが入った現行塗装の8両編成と、1992年頃に見られた無塗装の6両編成を製品化し、いずれも6・7次車によって組成された編成を再現している。なお、筆者は実車を見た思い出から現行塗装の8両編成を購入した。

 KATOで初めての南海電車ということもあって、大変気合の入った製品に仕上がっている。特に筆者が気に入ったのは屋根上の配管だ。6000系は1985年から始まった冷房化改造で、分散クーラーが搭載された。その際、屋根上配管は二段に重なる独特の形状に更新され、ずらりと並んだ分散クーラーとともに冷房化後の南海6000系を象徴している。この模型では、その特徴的な二段配管を屋根とは別のパーツで忠実に再現している。試作品を見た時には「Nゲージの量産品でここまでできるのか」と驚かされた。鉄道模型のパイオニアとして知られるKATOらしい、再現度の高さを感じさせるポイントだ。

 近年は南海高野線の車両がNゲージで充実しつつある。30000系「こうや」や、増備が進む新型車両の8300系、泉北高速鉄道5000系など、並べて楽しめる車両も数多い。長年高野線を支えてきた6000系を主役に、現代の南海高野線を再現できるようになったことも、この製品の大きな魅力だ。数多くの新製品を購入した2026年上半期だったが、製品化発表時の驚きと実際に手にした時の完成度、その両方で最も心を動かされたのがこの6000系だった。

技術力:★★★★★
再現度:★★★★★
思い入れ:★★★★

2026年下半期に向けて

 

 改めて振り返ると、2026年上半期だけでも魅力的な製品が数多く発売された。このランキングは私鉄電車好きの筆者の視点で選んだものだ。特急列車や貨物列車、国鉄型車両など、好きなジャンルが違えばお気に入りの製品も大きく異なるだろう。ぜひ読者の皆様も、「2026年上半期のベスト」を決めてみてほしい。

 2026年下半期も各メーカーから話題の新製品が予定されている。特に、盛り上がりを見せるTOMIX50周年企画の続報が気になるところだ。節目の時期を締めくくる魅力的な製品との出会いに期待しながら、2026年下半期も模型ライフを楽しんでいきたい。

掲載日:2026年8月14日

この記事の筆者

田都くん

1995年生まれ
ハンドルネームは「東急田園都市線」と奈良県公式マスコットキャラクターの「せんとくん」の掛け合わせ。雑誌鉄道ファンの裏表紙に出ていた「A列車で行こう7」の広告を見て、A列車シリーズの存在を知る。「A列車で行こうひろがる観光ライン」にて公式ガイドブックの執筆を担当。一番好きなA列車シリーズは「A列車で行こう6」系統の作品。

提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/

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