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A列車で行こう ポータルサイト > 特別企画 > A列車jp発「お出かけ、西武鉄道」
目次
西武鉄道は東京都、埼玉県に176.6kmの路線網、92駅を持つ、日本で「大手私鉄」とされる16社のひとつです。
この西武鉄道は、大きくふたつに分けることができます。
まず「池袋線系」と「新宿線系」です。
「池袋線系」は、JR山手線などと接続する池袋駅(東京都豊島区)と吾野駅(埼玉県飯能市)を結ぶ「池袋線」を中心とするグループ。池袋線のほか、西武秩父線(吾野~西武秩父)、西武有楽町線(小竹向原~練馬)、豊島線(練馬~豊島園)、狭山線(西所沢~西武球場前)が、このグループに含まれます。
「新宿線系」は、JR新宿駅近くの西武新宿駅(東京都新宿区)と本川越駅(埼玉県川越市)を結ぶ「新宿線」を中心とするグループ。新宿線のほか、拝島線(小平~拝島)、西武園線(東村山~西武園)、国分寺線(国分寺~東村山)、多摩湖線(国分寺~多摩湖)、山口線(多摩湖~西武球場前)が、このグループに含まれます。
また、大きくふたつに分けられる、としましたが、西武鉄道にはこれら各グループの路線と接続しない短い「飛び地路線」も、1路線だけ存在します。JR中央線と接続する武蔵境駅(東京都武蔵野市)と是政駅(東京都府中市)を結ぶ、長さ8.0kmの多摩川線です。
この多摩川線は、多摩川で採取される砂利の運搬を目的に、多摩鉄道の路線として1922(大正11)年に全線が開業しましたが、1927(昭和2)年に、かつての西武鉄道が買収。そのまま現在まで、飛び地状態が続いています。
話を戻して、西武鉄道は「通勤路線」と「観光路線」という二面性も持っています。
池袋線系では、池袋駅と西武秩父駅(埼玉県秩父市)を結ぶ特急「ラビュー(Laview)」が走行。都心への通勤特急として、また豊かな自然を楽しめる秩父方面への観光特急として活躍しています。
新宿線系では、西武新宿駅と本川越駅(埼玉県川越市)を結ぶ特急「ニューレッドアロー」が走行。同じく都心への通勤特急として、また「小江戸」と呼ばれる川越方面への観光特急として活躍しています。
西武鉄道の座席指定制列車「S-TRAIN」も、この二面性をよく現しています。
平日の「S-TRAIN」は、池袋線から西武有楽町線を経て、東京メトロ有楽町線の豊洲駅(東京都江東区)に直通。都心と郊外を結ぶ通勤ライナーとしての走行です。
これに対して土休日の「S-TRAIN」は、池袋線や東京メトロ副都心線、東急東横線などを経由して、秩父・所沢方面と横浜・中華街方面を結ぶ行楽列車としての走行です。
ちなみに「S-TRAIN」は、座席にも二面性があります。座席を、窓を背にしたロングシートと、進行方向を向いた2人掛けのクロスシートに変更できるのです。座席指定制で走るときはクロスシート、自由席の列車として走るときはロングシートと、その姿を使い分けます。
なお「通勤」の面では、東京メトロ有楽町線、副都心線、東急東横線、みなとみらい線との相互直通運転も、特徴的なところです。
「観光」の面では、沿線の食材を使った料理を車内で味わえる観光列車「西武 旅するレストラン『52席の至福』」の運転、沿線に「西武園ゆうえんち」「西武ドーム(ベルーナドーム)」「ムーミンバレーパーク」「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」といった行楽地が多く存在していることも、特徴として挙げられます。
Windows「A列車で行こう9 Version5.0 コンプリートパックDX」、PlayStation4「A列車で行こうExp.+DX」には、特急「ラビュー」の001系電車、「ニューレッドアロー」の10000系電車、「S-TRAIN」の40000系電車、通勤向けの20000系電車、30000系電車を収録。「自分の街」に走らせて、通勤から観光まで幅広く楽しむことができます。
秩父エリアへおでかけするなら、「西武鉄道の利用」はまず候補になるところでしょう。
西武秩父駅は、池袋駅から76.8km、西武新宿駅から80.9km、所沢駅(埼玉県所沢市)から52.0kmの距離。日帰りでも宿泊でも楽しめる距離感です。
また、秩父エリアは西武鉄道にとって主要な観光地のひとつであるため、お得なきっぷが発売されたり、イベントやプロモーションがよく実施されたりするのも魅力です。
秩父エリアへは、先述した観光列車「西武 旅するレストラン『52席の至福』」で行くこともできますし、別料金不要の急行列車と各駅停車を乗り継いで池袋駅から100分程度で行けますが、ここでは所要時間およそ77分、特に便利で快適な特急「ラビュー」について、詳しくご紹介します。
特急「ラビュー」の001系電車は、2019(令和元)年3月に運転を開始。「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトに開発され、その列車に乗ること自体が楽しみになるよう、工夫されています。
まず、その外見です。丸っこい「顔」にシルバーの車体は、SFの宇宙船のようにも見えます。側面の窓も座面の下までくるほど上下方向に大きく、いい意味で「異質感」満点。改札口を通ってこの車両が停まっているのを初めて見たら、ワクワクすることでしょう。
そして車内へ乗り込むと、デッキは壁一面が黄色で、客室に入れば、ずらりと並ぶ黄色い座席。外見同様に個性的ながら、うってかわってとても明るく、暖かい雰囲気です。このギャップも、特急「ラビュー」の面白いところになっています。
特急「ラビュー」は、「みんながくつろげるリビングのような特急」もデザインのコンセプトで、ソファーのように包み込む形状のシートも個性的。全席にコンセントを備えるほか、フリーWi-Fiも利用可能です。
そのシートに座っても、驚きは続きます。足下側に大きい窓、その視界は一般的な車両とだいぶ違い、いい意味で「違和感」があるでしょう。大きな窓にはドットの柄がつけられており、足下を隠す配慮もされています。
なお、「ラビュー」は001系電車の愛称であり、その車両を使った池袋~西武秩父間の特急は「ちちぶ」、池袋~飯能間の特急は「むさし」という列車名での運転です。
秩父エリアには、その自然や歴史を感じられる観光スポットが多数あります。
「羊山公園」は芝桜が特に有名なほか、ふれあい牧場、遊具を備えた広場などがあります。
「秩父ミューズパーク」では、国内最大級という自然共生型アトラクション「フォレストアドベンチャー・秩父」、スカイトレインなどを楽しむことができます。
「長瀞渓谷」は、岩畳が広がる荒川上流の景勝地で、川下りやラフティングを体験することも可能です。
「秩父神社」は、創建2100年を超える秩父地方の総鎮守。12月に開催される「秩父夜祭」は、「日本三大曳山祭り」のひとつに数えられています。
「三峯神社」はオオカミが守護神で、独特な「三ツ鳥居」で知られるほか、雲海スポットでもあります。
西武秩父駅前には温泉「祭の湯」があり、入浴や食事が可能。いっぱい楽しんだあと、帰る前に汗を流してさっぱりできます。
また、西武秩父駅で乗り換えられる秩父鉄道線には「SLパレオエクスプレス」が運転されており、あわせて鉄道の旅を楽しむのもよいでしょう。
川越エリアへのおでかけでも、「西武鉄道の利用」は候補に挙がるところでしょう。
本川越駅は、西武新宿駅から47.5km、池袋駅から43.4km、所沢駅から18.6kmの距離。休日の小旅行にちょうどよい距離です。
また、川越エリアも西武鉄道にとって主要な観光地のひとつであるため、お得なきっぷが発売されたり、イベントやプロモーションがよく実施されたりするのも魅力です。
川越エリアへも、先述した観光列車「西武 旅するレストラン『52席の至福』」で行くことができますし、別料金不要の急行列車を使い西武新宿駅から60分程度で行けますが、ここでは所要時間およそ44分、特に便利で快適な特急「ニューレッドアロー」について、詳しくご紹介します。
特急「ニューレッドアロー」の10000系電車は、1993(平成5)年12月に運転を開始。車内には、2人掛けのリクライニングシートが並びます。
どうしても時代の差を、特急「ラビュー」と比べると感じてしまいますが、それでも十分に楽ちんです。「小江戸」川越の観光を楽しんだあと、疲れているときにこうした特急列車が走っていると、ありがたいですね。
なお、「ニューレッドアロー」は10000系電車の愛称であり、その車両を使った西武新宿~本川越間の特急は「小江戸」という列車名での運転です。
また、特急「ニューレッドアロー」の後継車両が、2026年度に登場する予定です。西武鉄道の新たな魅力になることでしょう。
江戸時代に川越藩の城下町として栄えた川越エリアには、いまも「小江戸」を感じられる観光スポットが多数あります。
「小江戸」川越のシンボルである「時の鐘」は、江戸時代の1630年ごろに川越城主の酒井忠勝が建てたものが最初で、以降長らく、音で時間を知らせてきました。現在の鐘楼は、1893(明治26)年の川越大火翌年に再建されたもの。いまなお1日4回、自動で鐘つきが行われています。
「蔵造りの町並み」には、江戸の町屋形式として発達した耐火建築が残存。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
「喜多院」は、徳川家と縁が深い寺院。江戸城から客殿、書院が移築されており、「家光誕生の間」「春日局化粧の間」を拝観することが可能です。
古墳時代の創建と伝えられる「川越氷川神社」は、家族、夫婦の神々を祀っていることから「家族円満の神さま」「夫婦円満・縁結びの神様」として信仰されているそうです。
「大正浪漫夢通り」は石畳の道で、川越らしい町屋作り、洋風看板建築など、大正ロマンの風情が漂っています。
「菓子屋横丁」はその名の通り、駄菓子屋が連なる横丁です。明治の初めからそこで菓子を製造していたといい、名物の芋菓子などを味わえます。環境省の「かおり風景100選」にも選ばれました。
掲載日:2024年9月13日
提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/)
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