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A列車で行こう ポータルサイト > 特別企画 > A列車jp発「お出かけ、京王電鉄 ~大人の小旅行は蕎麦にビール、寺社巡りから競馬まで~」


目次
その鉄道会社がどのあたりを走っているのか、名前を見れば分かることが多いです。
「京王」も、東「京」の中心部と郊外の八「王」子を結ぶことから来ています。
京王電鉄は新宿、渋谷を都心側のターミナルとして、東京都の西側エリアを中心に6路線、84.7kmの路線網を持つ「大手私鉄16社」のひとつです。
新宿駅と京王八王子駅や高尾山口駅、神奈川県相模原市の橋本駅、そして渋谷駅と吉祥寺駅を結ぶ列車などが走っています。
また京王電鉄は、都営地下鉄新宿線と相互直通運転も実施。この地下鉄に直通する列車は、新宿駅ではなく新線新宿駅発着になることに注意が必要です。
京王電鉄には「新宿駅」と「新線新宿駅」、「京王線」と「京王新線」があり、少々ややこしいです。しかし「『新線』は地下鉄直通」とざっくり覚えておけば、なんとかなるでしょう。

京王電鉄の路線には、施設名が路線名になっているものもあります。
そのひとつである競馬場線の終点、府中競馬正門前駅は、東京競馬場の目の前。
東京競馬場は規模や収容人数が日本最大級とされ、「ジャパンカップ」「東京優駿(日本ダービー)」「天皇賞(秋)」といった競馬の主要レースが多く開催されています。

この東京競馬場は、競馬をやらない人でも楽しめるレジャースポットでもあります。
JRA競馬博物館や、芝生エリアに噴水を備えた公園、「ミニ新幹線」などの遊具が用意されているほか、馬車に乗ったり、馬に乗ってその揺れを体感したりすることが可能(実施日に注意)。
そして日本最大級の競馬場らしく「競馬場グルメ」が充実しているのも魅力です。
博物館や公園などは東京競馬場でのレース開催日以外も開いており、その開催日は競馬場も競馬場線も混雑しますが、そうでない日に行けば落ち着いています。
とはいえ、あえてレース開催日に行って、その空気を体験するのも面白いかもしれませんね。
さて、施設名が名前になっている京王電鉄の路線はもうひとつ、動物園線があります。
終点の多摩動物公園駅は、目の前がその動物園。そして京王の電車、バス、Nゲージの展示、運転シミュレータなどを楽しめる「京王れーるランド」も駅の隣にあり、子ども連れで1日中楽しめる場所です。

「京王」と「公営競技」に関しては、「京王閣競輪場(東京オーヴァル京王閣)」という施設もあります。
現在の京王電鉄が1927年(昭和2年)、現在の東京都調布市にレジャー施設「京王閣」を開設。音楽堂や演芸館も設置され、「東京の宝塚」とも呼ばれたそうです。
当時、私鉄が路線価値の向上、誘客を目的にレジャー施設を沿線郊外に開設する例がよく見られました。1925年(大正14年)開業の京成遊園地(かつての谷津遊園、1982年閉園)、1927年(昭和2年)開業の向ヶ丘遊園(小田急系、2002年閉園)などです。
しかし京王閣は、戦争の影響を受けて閉園。その跡地に1949年(昭和24年)、名前を受け継ぐ形で誕生したのが「京王閣競輪場」です。引き継がれたのは名前だけで、京王電鉄が運営しているわけではありません。
京王閣競輪場は、相模原線の京王多摩川駅からすぐの場所にあります。
「京王百草園(けいおうもぐさえん)」という施設も、その沿線に存在します。
こちらは令和の現在も京王電鉄が運営しており、百草園駅(東京都日野市)から徒歩10分ほどの場所にあります。

京王百草園は、多摩丘陵の一角に設けられた江戸時代からの歴史を持つ庭園で、季節ごとに花々や紅葉を楽しめるスポット。
例年2月から3月には「梅まつり」が開催され、百草園駅に特急が臨時停車することもあります。
京王線には、しばしば「カッコいい駅名」として挙げられる駅があります。東京都多摩市の、聖蹟桜ヶ丘駅です。
1925年(大正14年)の開業当初は「関戸」という駅名でしたが、近隣に桜の名所、明治天皇の行幸地(聖蹟)があったことから1937年(昭和12年)、「聖蹟桜ヶ丘」に改名されました。

この聖蹟桜ヶ丘駅周辺には、京王電鉄をはじめとする京王グループの本社が複数あり、“京王の聖地”的な場所にもなっています。
また、スタジオジブリの映画『耳をすませば』の舞台が聖蹟桜ヶ丘駅周辺とされていること、『あらいぐまラスカル』などの『世界名作劇場』シリーズを制作した日本アニメーションの本社スタジオが多摩市にあることから、そのファンにとっても“聖地”です。
聖蹟桜ヶ丘駅周辺にはラスカルのマンホールが設置されており、その関連イベントもしばしば行われています。
話は変わりますが、自動車を運転しての旅で、私は何度もお酒を我慢したことがあります。酒蔵を見つけても、試飲できても、飲めるのは涙ばかり……。
お酒を楽しむ旅なら列車などの利用が望ましいわけですが、そんなお酒を楽しむミニトリップにも、京王線はオススメです。
京王線の分倍河原駅(東京都府中市)からサントリーの「〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」までシャトルバスが運行されており、その工場見学を楽しむことができます(要予約)。もちろん試飲OK。
この〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野は、1963年(昭和63年)に開設されたサントリー初のビール工場。「ザ・プレミアム・モルツ」も、この場所で誕生したといいます。
京王線の沿線には、静かに楽しめる大人旅向けスポットも各所にあります。
府中駅からケヤキ並木を歩いて数分の場所にある大國魂神社(東京都府中市)は、武蔵国の総社で、「東京五社」のひとつ(ほかの東京五社は東京大神宮、靖国神社、日枝神社、明治神宮)。
府中市の名前は7世紀末から8世紀初頭のころ、そこに武蔵国の国府が置かれたことに由来しますが、その国司が、大國魂神社で祭祀を執り行っていたそうです。
かつて暗闇で神輿を担いだことからそう呼ばれている大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」は、「関東三大奇祭」に数えられることも。例年、4月30日から5月6日まで開催されます。

京王線の駅名になっている高幡不動尊金剛寺(東京都日野市)は、新選組副長だった土方歳三の菩提寺。高幡不動駅から徒歩5分ほどで行ける境内には、その銅像や碑が建立されています。

土方歳三、六番隊隊長の井上源三郎らの出身地である日野市は「新選組のふるさと 日野」とPRしており、市内に資料館やゆかりの地が点在。高幡不動とあわせてそれら関連スポットをめぐる旅も面白そうです。
調布駅、つつじヶ丘駅などからバスでアクセスできる深大寺(東京都調布市)は、例年3月3日、4日に開催される「だるま市」や、「深大寺そば」で知られる古刹。飛鳥時代後期のものとされる銅造釈迦如来倚像は、国宝です。

この深大寺周辺の土地は痩せていて米作に向かず、ソバが栽培されました。そして寺に奉納されたソバを使って来客をもてなしたことが「深大寺そば」の始まりといわれています。
また、深大寺周辺は雑木林が多く残り、湧き水が豊か。都会の近くで癒やしを得られる場所として近年、「自然界隈」の人たちから注目を集めています。神代植物公園もすぐ近くです。
ちなみに「深大寺」の名は、水神と関係のある深沙大王(じんじゃだいおう)に由来するそうです。深沙大王は仏教の守護神で、天竺へ向かう途中に砂漠で苦しんでいた玄奘三蔵(三蔵法師)を救ったといわれています。
ミシュランガイドで最高ランクの三つ星を獲得した高尾山。それを楽しむのにも、京王電鉄はオススメというか、鉄板ですよね。
土休日は、新宿駅と高尾山口駅を結ぶ全車指定席の「Mt.TAKAO号」「京王ライナー」を運行。体力を使わずに高尾山へ行き、疲れた身体をいたわりながら都心方向へ帰ることができます。

これら列車は、座席が進行方向2人掛けになる特別な車両(5000系)を使用し、各席にはコンセントも用意。1席あたり410円が別に必要ですが、快適性を考えても、旅気分を盛り上げることを考えても、魅力的な選択だと思います。
ちなみに、高尾山口駅のすぐ隣には「京王高尾山温泉 極楽湯」があり、そのお湯や食で身も心も癒やしてから電車で帰ることができます。
高尾山口駅から新宿駅まで「Mt.TAKAO号」なら50分程度ですが、あっという間に着きそうですね。爆睡して。
Nintendo Switch 2 / Steam「A列車で行こう9」、PlayStation4「A列車で行こうExp.+DX」には、この「Mt.TAKAO号」「京王ライナー」に使用される5000系電車と、幅広く使われる8000系電車を収録。
都会と山を結ぶように走らせて、乗客の寝顔を想像してみたいです。


A列車で行こう9 Evolution
Nintendo Switch 2
掲載日:2026年10月23日
提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/)