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A列車で行こう ポータルサイト > 特別企画 > A列車jp発「お出かけ、一畑電車 ~出雲大社アクセス&実は出雲観光に便利な電車~」


目次
10月は「神無月」といいますが、出雲ではそれが「神在月」になります。
八百万の神々が全国から出雲に集まる時期で、そのため出雲以外では「神様がいない月」――「神無月」になる、逆に出雲のみ「神在月」というわけですね。

「神在月」の出雲大社では毎年、次の祭事が実施されます。
旧暦10月10日に「神迎祭」。
旧暦10月11日、15日、17日に「神在祭」。
旧暦の10月15日、17日に「縁結大祭」。
旧暦の10月17日に「神等去出祭」。
それぞれ新暦であらわすと、2026年は「旧暦10月10日」が11月18日、「旧暦10月11日」が11月19日、「旧暦10月15日」が11月23日、「旧暦10月17日」が11月25日です。
出雲大社がある島根県出雲市へは、列車、飛行機、高速バスなどで行くことができます。
列車の場合、岡山駅から特急「やくも」で出雲市駅へ約3時間。新幹線から乗り継いだ場合は、新大阪駅から約4時間、東京駅から約6時間半といったところでしょうか。
九州方面からは、新山口駅で特急「スーパーおき」に乗れば、出雲市駅まで約3時間半。新幹線から乗り継いだ場合は、博多駅から約4時間半といったところでしょうか。
または、寝台列車も運行されています。東京~出雲市間を結ぶ「サンライズ出雲」です。

東京駅を21時26分に発車し、終点の出雲市駅到着は翌日の午前10時ちょうど。およそ12時間半の列車旅を、個室で楽しむことができます。
寝台列車は現代だと貴重ですし、ぜひ「サンライズ出雲」へ一度は乗ってみてほしいと思いますが、ただでさえ人気が高い列車です。「神在月」は予約が容易ではないかもしれません。
私の肌感覚ですが、「サンライズ出雲」は出雲市駅行きより東京駅行き列車のほうが予約しやすい傾向があるようなので、帰りに乗車することも検討してみてください。
飛行機の場合、島根県出雲市には出雲空港(出雲縁結び空港)もあり、東京(羽田)、名古屋(小牧)、大阪(伊丹)、福岡などからアクセスできます。
出雲に到着してからの移動について、オススメの方法があります。一畑電車、通称「ばたでん」です。

一畑電車は、次の2路線を運行しています。
・松江しんじ湖温泉駅と電鉄出雲市駅を、宍道湖の北岸経由で結ぶ北松江線
・北松江線の途中にある川跡駅で分岐し、出雲大社前駅に向かう大社線
一畑電車を使うと、松江市、出雲市の中心エリアから、出雲市の中心エリアとは離れた場所にある出雲大社まで、列車で行くことが可能。
JR出雲市駅の隣にある一畑電車の電鉄出雲市駅から、出雲大社最寄り駅の出雲大社前駅までは、およそ25分です。

松江市の中心エリアにある松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅までは、およそ1時間です。
一畑電車をオススメする理由は、出雲大社へアクセスしやすいことだけではありません。沿線に見どころが多いことも挙げられます。

一畑電車の北松江線は、シジミで知られる日本で7番目に広い湖、宍道湖のすぐ近くを走ります。
湖の北岸を行くので、電車から楽しめるのは南向きの眺望。陽光に照らされて輝く湖水を、車窓から一望できます。さわやかな朝日もいいですが、静かな湖面が茜色に染まる夕景はとても癒やされます。

宍道湖の眺望を楽しめる駅としては、秋鹿町(あいかまち)駅が人気でしょうか。天気の良い日には、『出雲国風土記』の「国引き神話」で「神々が綱で引っ張った土地を結んだ杭」とされている大山(だいせん)、三瓶山(さんべさん)の姿を、宍道湖とあわせて眺めることができます。
宍道湖の生き物などについて学べる島根県立宍道湖自然館ゴビウスも、北松江線の湖遊館新駅から徒歩10分ほど。宍道湖の代表的な魚で、「宍道湖七珍」のひとつに数えられているシラウオの水槽展示などが行われています。
ちなみに「宍道湖七珍」とは、かんたんにいえば宍道湖の名物とされているもので、シラウオのほかにスズキ、アマサギ、ウナギ、コイ、モロゲエビ、シジミが挙げられています。
「宍道湖」といえば、一畑電車北松江線の始発駅にもその名前が入っていますね。
松江しんじ湖温泉駅はその名の通り、松江市の宍道湖に面した温泉エリアにある駅です。

駅の比較的近くには、江戸時代の建物が残る「現存12天守」のひとつで「国宝五城」にも名を連ねる松江城、小泉八雲記念館などがあります。松江、宍道湖観光の拠点として便利です。

松江しんじ湖温泉駅とJR松江駅は2kmほど離れていますが、宍道湖と中海をつなぐ大橋川周辺などを散策しながら移動するのも、また楽しいでしょう。松江市の中心市街地を歩くことになるので、「宍道湖七珍」を味わえるお店に寄り道してもいいですね。
松江しんじ湖温泉駅は、足湯があるのも魅力です。すぐそばで「お湯かけ地蔵」と呼ばれるお地蔵様が見守っており、お湯をかけて手を合わせると御利益があるともいわれます。

乗っているだけで宍道湖を楽しめ、出雲大社や松江城にもアクセスできる一畑電車。その沿線にはほかにも、電車で行きやすい見どころがあります。
北松江線にある同名の駅で下車してすぐの松江フォーゲルパークは、国内最大級という大温室がある花と鳥のテーマパーク。年間を通して咲く1万株以上の花々、およそ90種類の鳥たちに出会うことができます。

全天候型の施設なので、雨天時でも問題なく楽しめるのもポイント。ちなみに松江フォーゲルパークは、一畑電車グループによる運営です。
また、北松江線の松江イングリッシュガーデン前駅近くには、その名のとおり本格的なイギリス式の庭園があります。ただ、かつては見学が可能だったものの、2026年時点では結婚式場関連施設として使用され、イベント時を除いて一般開放はされていないようです。
ちなみに松江イングリッシュガーデン前駅は、2007年(平成19年)まで「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」という名前でした。表記で18文字、読みで23文字という日本一長い駅名(当時)で知られていました。
出雲大社へのアクセスに便利な一畑電車ですが、元々は別の寺社仏閣への参詣者輸送を主目的に誕生しています。
その寺社仏閣とは、出雲市にある一畑寺(一畑薬師)。

かつての北松江線は、一畑口駅から北へ線路が3kmほど延びており、そこに一畑駅という、一畑寺の最寄り駅がありました。
しかし、第二次世界大戦さなかの1944年(昭和19年)、一畑口~一畑間は不要不急路線としてその資材を国のために供出することになり、運行を休止。再開されることなく、1960年(昭和35年)に廃止されます。
現在の一畑口駅は、線路が「人」の字のように配線されており、右下側が松江方面、左下側が出雲市方面、となっています。
かつては「人」の上側に一畑駅があり、そこを目指して線路が敷かれていたことの名残です。またこのため、松江方面と出雲市方面を直通する列車は、一畑口駅で進行方向が変わります。
一畑寺は「目のお薬師さま」として知られる臨済宗の寺院で、1100年の歴史ある薬師信仰の総本山。現在は一畑口駅からバスやタクシーでアクセスすることが可能です。
また、一畑口駅から徒歩10分程度の場所には、『出雲国風土記』に「多くの神々が集まって、酒を造らせ、長いあいだ毎日酒宴をした」と書かれ、酒造り発祥の地とされる佐香神社(松尾神社)もあります。
一畑電車について、赤い鳥居が連なるなか電車が走る写真が、比較的よく知られているかもしれません。大社線の高浜駅と遥堪駅のあいだにある風景です。

線路を敷くにあたって、どうしても粟津稲生神社の参道を横切らねばならなくなり、この光景が生まれたといいます。
粟津稲生神社は伏見稲荷神社の分社として建立され、治病、厄除けのご利益があるとのこと。高浜駅から西へ徒歩10分ほどで行くことができます。
Nintendo Switch 2「A列車で行こう9 Evolution」や、PlayStation 4「A列車で行こうExp.+DX」などに、一畑電車の7000系を収録。
湖岸や寺社仏閣、鳥居のある風景を走らせると、より旅情が湧いてきそうですね。


A列車で行こう9 Evolution
Nintendo Switch 2
掲載日:2026年9月25日
提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/)