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A列車で行こう ポータルサイト > 特別企画 > A列車jp発「お出かけ、京急電鉄」
京急電鉄についてかんたんに表現すると、「東京・神奈川の通勤通学路線」「羽田空港アクセス路線」「三浦半島方面への観光路線」といったところでしょうか。「川崎大師への参詣路線」でもありますね。
そんな京急電鉄ですが、「鉄道自体が楽しい路線」だとも思います。子供と一緒に乗っても楽しめるポイントが、いろいろあるのです。
さて、まずは京急電鉄の基本として、各路線をかんたんにご紹介しておきます。
「本線」は、泉岳寺駅(東京都港区)と浦賀駅(神奈川県横須賀市)を結ぶ56.7kmの路線。京急路線網全体の背骨ともいえる存在で、泉岳寺駅から都営地下鉄浅草線、京成線、成田空港方面へ、直通運転を行っています。
「空港線」は、本線線の京急蒲田駅(東京都大田区)と、羽田空港第1・第2ターミナル駅(東京都大田区)を結ぶ6.5kmの路線。品川~羽田空港第3ターミナル間ノンストップの「エアポート快特」も走ります。
「大師線」は、本線の京急川崎駅(川崎市川崎区)と、小島新田駅(川崎市川崎区)を結ぶ4.5kmの路線。沿線にある真言宗智山派の大本山「川崎大師(平間寺)」が、路線名の由来です。
ちなみに京急電鉄は、1899年(明治32年)1月21日、この川崎大師への参詣路線として開業したのがはじまり。日本で3番目、関東で初めての、電気で走る鉄道(電車)でした。
「逗子線」は、本線の金沢八景駅(横浜市金沢区)と、逗子・葉山駅(神奈川県逗子市)を結ぶ5.9kmの路線。横浜駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅方面などへ直通列車も走ります。
「久里浜線」は、本線の堀之内駅(神奈川県横須賀市)と、三崎口駅(神奈川県三浦市)を結ぶ13.4kmの路線。泉岳寺駅、品川駅方面へ直通する快特、特急が多数運転されているため、泉岳寺~三崎口間が京急本線のようにも見えるかもしれません。
京急電鉄はこれら5路線、87.0kmの路線網を持っており、通勤通学、空港アクセス、観光などで日々、多くの人々が利用しています。
なお「京急電鉄」は、「京浜急行電鉄」の略称です。
さて、京急電鉄が楽しい理由、そのひとつとして挙げられるのが「展望席」と、そこでの「かぶりつき」です。
京急電鉄には、列車の進行方向を向いた座席を、運転席のすぐ後ろに設置している車両が多く存在します。座りながら迫力ある前面展望、運転士気分を堪能できることから人気があり、「展望席」とも呼ばれます。
「かぶりつき」は、運転席のすぐ後ろでかぶりつくように、前面展望を楽しむことを意味する鉄道ファン用語。
鉄道ファンはもちろん、この「展望席」と「かぶりつき」を楽しいと思う子供は、きっと少なくないでしょう。京急電鉄は「走り」も人気だからです。
泉岳寺~横浜間はカーブ、アップダウンが多く、競合するJR東海道線と比べて高速走行しやすい状況ではありませんが、その競合ゆえに、京急電鉄の列車――特にもっとも速い種別の「快特」は力走します。
カーブで速度を落としたかと思うと、一気に120km/hまで加速し、また減速、そして加速、減速、加速、前を走る普通列車を追い越して減速、加速といった感じで、ダイナミックな「走り」を展開。「展望席」に座って「かぶりつき」していると、運転士のハンドルさばきにうっとりします。
またこのとき、珍しい「点滅する信号機」が見られるのもポイントです。
道路の信号機で点滅するものは、深夜、地方などでよくありますが、鉄道ではまれ。
京急電鉄にはそれがあり、「黄」と「緑」が同時に点滅するのです。
「抑速信号」と呼ばれ、その意味するところは「制限速度105km/h」。120km/hの高速走行を実現させたときに、京急電鉄が日本で初めて導入しました。
京急電鉄には関東では珍しい、進行方向を向いた2人掛けの座席があるのも魅力です。
特に、おもに「快特」として走る2100形電車は、車内のほとんどがこの2人掛け座席。車窓を楽しみながら乗車でき、別料金も基本的にいりません。
この2100形電車を狙って乗るには、いくつかポイントがあります。
まず青砥行き・青砥駅始発、成田空港行き・成田空港駅始発など、都営浅草線内も走る列車は避けること。2100形電車は都営浅草線内へは入らないので、泉岳寺行き、もしくは泉岳寺駅始発の快特を狙うと、2100形電車の可能性が高いです。
また2100形電車は京急電鉄で唯一、乗降用のドアが1両あたり片側2か所しかありません。駅で「2ドア」と案内されている列車があれば、2100形電車を意味します。
「モーニング・ウィング号」「イブニング・ウィング号」も、基本的に2100形電車での運転です。着席通勤・通学向けの列車で、乗車券のほか座席指定券(Wing Ticket)が必要ですが、空席の有無を心配することなく、2100形電車に乗ることが可能です。
ちなみに、この2100形電車はかつて発車時に音階を奏でたことから「歌う電車」「ドレミファインバータ」などと呼ばれました。ただ現在は機器の更新により、音階は聞けなくなっています。
東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」のような、「会えたら幸せになれる」的な電車は京急電鉄にも走っており、これも楽しい点でしょう。
まず、「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN(京急イエローハッピートレイン)」です。
京急電鉄の車両といえば「赤」で、「A列車で行こう9」「A列車で行こうExp.+」 にも赤い1000形電車が収録されていますが、この「京急イエローハッピートレイン」はその名の通り、黄色い車体が特徴。
「沿線に幸せを運ぶ電車」として、京急電鉄に1編成(1000形電車)だけ走っています。
そして、「KEIKYU BLUE SKY TRAIN(京急ブルースカイトレイン)」。こちらもその名の通り青い車体が特徴で、京急沿線の「羽田空港の空」「三浦半島の海」をイメージしたそうです。
2100形電車1編成、600形電車1編成、あわせて2編成が京急電鉄に走っています。
「ドクターイエロー」の時刻表は非公開ですが、「京急イエローハッピートレイン」「京急ブルースカイトレイン」の時刻表は、京急電鉄のホームページで前日の14時頃から確認可能です。
ちなみに、かつての「京急イエローハッピートレイン」は、乗降用ドア部分が黄色ではなく、銀色でした。
この「黄色と銀色の配色」が西武鉄道の電車に似ていると話題になり、西武鉄道に京急風のデザインにした赤い電車「幸運の赤い電車(RED LUCKY TRAIN)」が走ったこともあります。
企業博物館「京急ミュージアム」の存在も楽しいところ。特に子供や、子供とのおでかけ先を探している親御さんにとっては、嬉しいはずです。
私も息子と訪れましたが、「もう1回やるー!」と、「ドア操作体験」「800形運転台操作体験」などを、何度も楽しんでいました。
事前予約制ですが、オリジナルの京急プラレールを作れる「マイ車両工場」は、とても嬉しかったようです。帰宅するとき、本物の京急電車の前でオリジナル京急プラレールを取り出し、記念撮影しました。オススメです
「京急ミュージアム」があるのは、横浜駅東口から徒歩およそ7分の場所。規模は大きくないので、親子で気軽に楽しめる場所だと思います。入館料も無料です(一部体験コンテンツは有料)。
これまで鉄道自体が楽しい的な視点から京急電鉄の話をしてきましたが、それは一切さておいたとしても、手軽に旅を楽しみたい人にとって、京急電鉄は要チェックだと思います。
京急電鉄は三浦半島の観光に力を入れており、お得なきっぷもいろいろ発売されているからです。
「みさきまぐろきっぷ」は、京急電鉄、京急バスの乗車券と、「まぐろまんぷく券」「三浦・三崎おもひで券」がセットになったもの。三崎港のマグロ、温泉、船といった三浦半島ならではの味覚、体験などを、お得に楽しむことができます。
京急電鉄は、同様に味覚や体験をお得に楽しめるきっぷとして、「葉山女子旅きっぷ」「よこすか満喫きっぷ」なども発売しており、海辺でおしゃれなランチを楽しんだり、海軍カレーを楽しんだりが可能。
東京・横浜周辺からの手軽な旅行を考えた場合、京急電鉄とこれらお得なきっぷの存在は、有力な候補になるでしょう。
電車の旅だと、お酒を楽しめるのも魅力ですよね。海辺で飲むビールは、なぜあんなにも美味しいのでしょうか。
掲載日:2025年2月28日
提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/)