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コラム

A列車jp発「鉄道模型を大型ジオラマに走らせてみる」

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鉄道模型をジオラマの世界で走らせてみたい。
そんな想いを叶えてくれる、レンタルレイアウト店とは。
その魅力に迫る。

鉄道模型用のジオラマをレンタルできるお店がある!?

 Nゲージは縮尺1/150と小さめで、集めやすい鉄道模型だ。しかし、それでもレイアウト(ジオラマ)をつくるには広い空間が必要だ。せっかく車両のコレクションを増やしても、走らせる機会がないという方も多いのではないだろうか。

 そんな人のために「レンタルレイアウト店」を紹介する。レンタルレイアウト店とは鉄道模型車両を走らせる設備を一定の時間単位で貸してくれる施設の総称だ。店内には大きなレイアウト(ジオラマ)が用意されていて、路線ごとに車両を走らせられる。自宅で飾っているコレクションの走る姿を心ゆくまで満喫できるのだ。

 「まだ車両を持っていないけど鉄道模型に興味がある」という人も、車両をレンタルできる店舗であれば、手ぶらで楽しめる。初心者向けのプランを用意している店舗も多数ある。そのため、鉄道模型をレンタルレイアウト店から始めるのもおすすめだ。

 今回は実際に店舗にお邪魔して、レンタルレイアウト店の楽しみ方を見ていこう。相鉄線さがみ野駅近くのレンタルレイアウト店「海老名鐡道」さんにご協力をいただいた。

ジオラマに鉄道模型を走らせてみよう

 レイアウト(ジオラマ)には複数の路線が用意されている。新幹線向けの高架線、勾配の多い路線、機関車が引く客車や貨物列車に向いた平坦な路線など、路線ごとに特徴がある。自分の走らせたい車両に合った路線を選んでみよう。路線ごとにブースが割り当てられていて、椅子や荷物台、車両を動かすために必要なパワーパックやポイントのスイッチなどが備わっている。

 まずは車両を線路に載せて、走らせるために準備を行う。この作業は他の利用者の邪魔にならないように、自分のブースの範囲内で行うようにしよう。車両を線路に載せ終えたらパワーパックの逆転レバーで進路を定めて、ハンドルを動かしてみよう。異常がなければライトを光らせながら車両が走り出してゆく。自分の車両が実物の鉄道車両と同じように走り抜ける姿は、車両ケースの中で見るよりも輝いて見えるはずだ。時間が許す限り、じっくりと堪能しよう。

 目に焼き付けるだけでなく、記録にも残したい。そこでスマホやカメラで鉄道模型の走る姿を撮影してみよう。レンタルレイアウト店に訪問した思い出をそのまま持って帰れる。車両が安定して動いているなら、ブースから移動してもよい。席から移動して撮影アングルを探してみると、意外な情景に気づくこともあるかもしれない。緩やかなカーブや長い直線など、レンタルレイアウト店ならではの光景を探すのも楽しみ方の一つといえる。

ジオラマ利用時に知っておきたいマナー

 レンタルレイアウト店は多くの利用者で共有する施設だ。一般的な常識やお店ごとに定められたルールを守って快適に利用したい。そこで、注意点を紹介する。お店ごとのルールは入店時に説明されるため、しっかりと聞こう。

 注意点①:車両を載せる際に線路の上に収納ケースを置いてしまうと、線路が傷んでしまう。さらに他の車両が脱線する原因となる。ケースは手に持つか、線路とは離れたテーブルの安全な場所に置こう。その上で、他の車両が接近していないタイミングを確認し、架線柱などの小物を壊さないように細心の注意を払おう。

 注意点②:車両の走行時も注意が必要だ。パワーパックのハンドルを最大出力まで回してしまうと車両が暴走してしまう。このような運転をすると脱線してお店や他の利用者に迷惑がかかる。それだけでなく、車両に搭載されたモーターの寿命を縮めるし、リアリティがなく格好悪い運転といえる。車両を動かすときはパワーパックのハンドルを最大出力の半分くらいにとどめて、ゆっくりとしたスピードで走らせよう。車両を安全に走らせられるし、走りに重厚感が生まれて実物に近い姿を楽しめる。

 注意点③:レンタルレイアウト店で撮影した写真や動画はネットやSNSで公開可能だ。しかし、他の利用者や店員さんなど人物が写り込んでいると、写り込んだ人の肖像権を侵害してしまう。写真撮影の際は極力人が写り込まないことを確認してから撮影しよう。写り込んでしまった場合はモザイクやスタンプを使って、特定が出来ないように配慮をすればトラブルを避けられる。

 注意点④:店内を移動する時は、他の利用者の邪魔にならないよう周囲を確認しながら歩いて移動しよう。通路が狭くなっている場所は「すいません」など声掛けをして通るなど、お互いが気持ちよく過ごせるように配慮をしよう。

大型ジオラマだからできる。憧れの新幹線フル編成!

 縮尺が小さいNゲージでも新幹線のフル編成だと全長は2メートル近くになってしまう。自宅だと走らせられる線路を揃えるだけで膨大な金額がいるし、スペースの確保も難しい。しかし、広いレンタルレイアウト店なら手軽に新幹線のフル編成を楽しめる。ただ、レンタルレイアウト店によっては曲線や車両幅の問題で新幹線車両の走行に対応していないことがある。走らせる前にお店のHPなどで事前に確認しておこう。

 お邪魔した「海老名鐡道」は全ての路線が新幹線フル編成に対応している。その中でも1周ずっと高架線である5番線と6番線がおすすめだ。新幹線車両は基本的に高架線や築堤の上を走る。そのため、5番線と6番線であれば実車に近い姿を模型でも楽しめる。今回は上越・北陸新幹線を走るE7/W7系新幹線を走らせてみた。一番の見どころは、12両編成の新幹線がすっぽりと収まる長さの鉄橋だ。鉄橋は鉄道写真の定番撮影スポットだ。模型でも鉄橋を通過する新幹線車両はとても迫力ある姿を見せてくれる。

 このように、お手軽に映えスポットを楽しめるのはレンタルレイアウト店の大きな魅力といえる。是非とも素敵な写真や動画を撮って、コレクションを記録に残そう。

「海老名鐡道」のレイアウト見どころ

 レンタルレイアウト店にはお店ごとに目玉となる景色がある。車両に似合う舞台を探して、レンタルレイアウト巡りを楽しむのも鉄道模型の醍醐味の一つだ。ここでは「海老名鐡道」の見どころを紹介する。

 地下を多く走る車両は3番線がおすすめだ。2周約45メートルを誇るロングランコースの途中に地下駅がある。近年では車両製品の充実によって地下鉄車両が販売されることも多くなった。しかし、地下鉄や地下駅を再現したレンタルレイアウト店は数少ない。3番線のトンネル内には照明も設置されていて実物のように車両を美しく照らしてくれる。模型では本来実現しづらい、地下線を走る車両たちを是非堪能してほしい。


 「とにかく車両をたくさん並べたい!」という方には12番線だ。1周約20メートルの平坦なコースで、20本の列車を横並びで止められる豪華な留置線を備えているためだ。この留置線には16両~17両のフル編成新幹線車両がもちろん置ける。また、このほかに短編成用の留置線も4編成ぶん備えている。一人で操作できる留置線の規模としては国内のレンタルレイアウト店で最大級といえる。

 今回は2023年の開業から1周年を迎えた相鉄・東急直通線をテーマに、両路線を行き交う相模鉄道と東急電鉄、JR東日本の車両を12番線の豪華留置線に並べてみた。現在も走行している相鉄20000系と12000系、東急5050系4000番台と3000系、JR東日本E233系などのほか、既に定期運用を終了している東急8500系や、引退している相鉄新6000系が一緒に並んでいる。車両基地のイベントで見られるような様々な鉄道車両が並ぶ姿を自分自身のコレクションで実現すると大きな達成感がある。

 このほかにも同じ種類の車両を大量に並べるなど、自分のコレクションにあった楽しみ方は無限大だ。

 また、「海老名鐡道」の最大の特徴は「エボらま」と呼ばれる進化型のレイアウト(ジオラマ)になっていることだ。「エボらま」とは、リニューアルを繰り返し、現実や「A列車で行こう」のように鉄道の走る街が発展していくものだ。つまり、今走らせているレイアウト(ジオラマ)は今しか楽しめない期間限定の姿で、次に来店する際には街並みに進化が見られるかもしれない。車両を走らせながら線路や街並みにも注目して「エボらま」の発展を楽しんでみよう。

レンタルの申し込み、利用方法

 レンタルレイアウト店を利用するには基本的に事前予約が必要となる。予約は電話、もしくは店頭で受け付けていることが多い。最近ではLINEや各種SNSのダイレクトメッセージ機能でも予約できる店舗が増えてきている。またレンタルレイアウト専門で運営している店舗のほか、飲食店や宿泊施設に併設されているケースもある。レンタルレイアウトのみの利用ができない施設もあるため、事前に確認しよう。

 貸出しは路線ごとに時間単位で行われる。相場は1時間1000円前後だ。お店のホームページや電話で確認をして、使用する路線は予約する前に決めておこう。仲の良い仲間で集まれる場合には貸切利用がおすすめだ。路線ごとに借りるよりも安くなることが多く、お得だ。

 入店したら受付で料金を支払い、使用する路線の説明を受ける。料金は前払いだ。説明が終わったら、終了時刻と使用路線の書かれた「仕業表」と、車両を線路に載せる「リレーラー」を受け取って、利用を開始しよう。

 レイアウト(ジオラマ)には多くの路線があり、どれを自分が使うのか戸惑うかもしれない。利用路線が間違っていないか、きちんと確認してから座席へ移動しよう。

 終了時刻より前に車両を片づけて、終了時刻には受付で終了手続きを済ませるようにしよう。受付に仕業表とリレーラーを返却して利用は終了となる。レンタルレイアウト店は時間貸しなので、遅れてしまうと次の利用者に迷惑がかかってしまう。終了時刻の15分前ぐらいには撤収を開始しよう。

 「車両は持っていないけれど鉄道模型を楽しみたい」もしくは「帰り道に手ぶらで楽しみたい」という方には、車両もレンタルできる店舗もある。パンタグラフがなく初心者に扱いやすい車両から、地元路線の主力車両など、人気の車両が取り揃えられていることが多い。「海老名鐡道」では、東海道線や相鉄線など、地元・神奈川を走る車両が貸し出しで人気のようだ。店舗によっては車両の貸し出しをしていない。ホームページや予約の際の連絡で、車両を借りられるか事前に確認をしておこう。

 「海老名鐡道」には「レンタルBOX」と呼ばれる貸しロッカーも備わっている。車両の持ち込みが面倒、もしくは自宅での保管スペースがない利用者向けに、常にお店に模型を置いておけるサービスだ。

 ロッカーの奥行きは広く、通常サイズの車両ケースが10個、一回り小さいケースがさらに2個入る。多くのBOXが利用されていて常連客を中心に人気のようだ。

 今回紹介した「海老名鐡道」は、あくまでレンタルレイアウト店の一例だ。レンタルレイアウト店は全国各地にあり、路線や風景は店舗ごとに特徴が異なる。しかし、「自宅では楽しみづらい鉄道模型の遊び方ができる」という点はどのレンタルレイアウト店も共通している。

 ぜひレンタルレイアウト店へ気軽に足を運んで、自慢のコレクションに線路という舞台を用意してあげよう。

レンタルレイアウト専門店「海老名鐵道」について

今回取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県海老名市、相鉄線「さがみ野駅」近くのレンタルレイアウト専門店「海老名鐵道」さん。
新幹線のフル編成が全線走行可能なレイアウトサイズ(約10m×4m)を誇り、20両もの編成を並べられる豪華留置線も保有する特大ヤードが特徴。レンタルレイアウトの醍醐味が味わえます。以前は更地だった場所を建物に変化させることで、シミュレーションゲーム「A列車で行こう」さながらの街の発展や進化を見せる「エボらま(エボリューション+ジオラマ)」を展開しており、リピーターを飽きさせません。店長自らも「進化し続けるエボらまを楽しんでください。」と一緒に楽しんでいる様子です。
その店長が趣味の延長で始めたお店ですが、生まれ育った相鉄線沿線には鉄道系の施設があまりなかったため、自身でレンタルレイアウト専門店「海老名鐵道」を開いたとのこと。相鉄線で近くまでお越しの時は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
見学も可能とのことですが、その際は一応お店までお問い合わせください。

レンタルレイアウト 海老名鐵道(#えびてつ)
公式サイト:https://ebitetsu.shopinfo.jp/
TEL.090-3103-9705

掲載日:2025年1月31日

この記事の筆者

田都くん

1995年生まれ
ハンドルネームは「東急田園都市線」と奈良県公式マスコットキャラクターの「せんとくん」の掛け合わせ。雑誌鉄道ファンの裏表紙に出ていた「A列車で行こう7」の広告を見て、A列車シリーズの存在を知る。「A列車で行こうひろがる観光ライン」にて公式ガイドブックの執筆を担当。一番好きなA列車シリーズは「A列車で行こう6」系統の作品。

提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/

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