プライバシーポリシーサイトポリシー
SPECIAL IconSPECIAL

特別企画

ギャラリーやイベントでA列車をとことん楽しみましょう

A列車で行こう ポータルサイト > 特別企画 > A列車jp発「お出かけ、名鉄 ~電車で行く戦国時代&織田・豊臣・徳川「三英傑」の旅~」

A列車で行こう9 Evolution
Special Main Pic
コラム

A列車jp発「お出かけ、名鉄 ~電車で行く戦国時代&織田・豊臣・徳川「三英傑」の旅~」

Special Main Pic
都市開発鉄道経営シミュレーション「A列車で行こう」に制作協力いただいている
各鉄道会社をフィーチャーして、歴史や沿線の魅力について触れていく応援企画。
今回ご紹介するのは「名古屋鉄道」。
さあ列車に乗ってお出かけしましょう。

「名古屋は見どころがない」は本当?

 

 Googleで「名古屋 見どころ」と検索しようとすると、「ない」という単語も検索候補に出てきます(2026年2月20日現在)。

 名古屋エリアを中心とする愛知県は、いい観光地、見どころがないというような意見を、確かに聞かなくはないです。

 しかし、かつて名古屋市民だった私にとって、それは認められません。

 見どころは多数ありますし、旧尾張国、旧三河国からなる愛知県は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の「三英傑」出身地。歴史――特に戦国時代に興味がある人なら、外せない地域ですよね。

 そうした歴史の残り香を、電車の旅で楽しむことができます。

日本で第3位の私鉄

 

 名古屋エリアには、444.2kmという日本で第3位の路線網を持つ私鉄があります。次の20路線からなる名古屋鉄道、通称「名鉄」です。

・名古屋本線(豊橋~名鉄岐阜)
・豊川線(国府~豊川稲荷)
・三河線(猿投~知立~碧南)
・西尾線(新安城~吉良吉田)
・蒲郡線(吉良吉田~蒲郡)
・豊田線(梅坪~赤池)
・常滑線(神宮前~常滑)
・空港線(常滑~中部国際空港)
・河和線(太田川~河和)
・知多新線(富貴~内海)
・築港線(大江~東名古屋港)
・津島線(須ヶ口~津島)
・尾西線(弥富~玉野井)
・竹鼻線(笠松~江吉良)
・羽島線(江吉良~新羽島)
・犬山線(枇杷島分岐点~新鵜沼)
・広見線(犬山~御嵩)
・各務原線(名鉄岐阜~新鵜沼)
・小牧線(上飯田~犬山)
・瀬戸線(栄町~尾張瀬戸)

 名鉄電車が走るのは、ざっくり言って愛知県の平野部と、岐阜県の愛知県に隣接するエリア、でしょうか。いろいろな都市、観光地などへ、その電車に乗って行くことが可能です。

 ここでは特に「戦国時代」「三英傑」に的を絞って、ご紹介したいと思います。

織田家の経済を支えた「津島」

 名鉄名古屋駅から約30分で到着する津島線の終点、津島駅。

 名古屋市の西側にある愛知県津島市は、「津」は「湊(港)」を意味するとおり、かつては木曽川水系の湊町として大いに賑わいました。

 往時の津島は尾張最大の商業都市で、その経済力を背景に織田家が発展したともいわれています。

 地形やその他いろいろが変化した現在の津島に、湊町の雰囲気は特に感じないでしょう。

 しかし、そうした過去を伝える見どころはいろいろあります。

 津島神社は全国に約3000ある天王社の本社で、織田家がその氏神としていた神社。

 その楼門は1591年(天正19年)に秀吉が寄進したもので、1605年(慶長10年)に建てられた現在の本殿は徳川家ゆかりのものです。

 この津島神社の祭礼として例年7月、尾張津島天王祭が開催されます。「日本三大川祭り」に数えられる舟運で栄えた街らしい水上の祭りで、かつて織田信長、豊臣秀吉も見物したと伝えられています。

 湊町の津島は、この津島神社の門前町としても古くから賑わっていました。

 そのため、市内を歩けば織田、豊臣、徳川に縁がある寺社などが多数存在します。戦国時代の歴史を手軽に楽しめるでしょう。

 ちなみに、秀吉子飼いの家臣として知られる肥後熊本藩初代藩主の加藤清正は、幼少期を津島で過ごしています。

国宝の城を体験できる「犬山」

 名鉄名古屋駅から、約30分で到着する犬山駅。

 名古屋市の北側にある愛知県犬山市は、木曽川がつくる濃尾平野の扇状地、その要の位置にあり、旧尾張国と旧美濃国の境目、中山道も近くを通っているという、地理的な重要地点です。

 この地へ1537年(天文6年)、織田信康(信長の叔父)が築いたとされる犬山城は、その天守がいまなお残っている「現存12天守」のひとつで、そのうち最古のもの。国宝に指定されています。

 この犬山城、「最古」「国宝」という点はもちろん、「城」の意味を実感できるのも大きな魅力でしょう。

 天守が木曽川のすぐ脇、小高い山の上に建っており、その最上階から見えるのは、かつては水運で賑わっただろう木曽川の流れと、濃尾平野の大パノラマ。城が「地域を支配、防御する拠点、要塞である」ことを、身をもって体験できると思います。

 信長の時代は、その乳兄弟で重臣の池田恒興が犬山城主を長く務めました。

 小牧・長久手の戦いでは、秀吉が犬山城を拠点とし、家康と対峙しています。

 犬山は城下町も残されており、散策を楽しめるのもポイントです。

家康が生まれ、逃げてきた「岡崎」

 名鉄名古屋駅から、約30分で到着する東岡崎駅。

 先述の「津島」「犬山」は旧尾張国です。対し、愛知県岡崎市は名古屋市の南東側にあり、旧三河国になります。

 また岡崎市にはJR東海道線も通っており、その岡崎駅がありますが、中心市街地に近いのは名鉄名古屋本線の東岡崎駅です。

 徳川家康は、この東岡崎駅から歩いて15分ほどの岡崎城で生まれました。名鉄電車の車窓にも、その城が見えます。

 ちなみに、織田信長の出生地は津島神社から遠くない勝幡城(愛知県愛西市・稲沢市)、豊臣秀吉の出生地は名古屋駅から西へ2~3kmの中村公園付近、とされています。

 話を戻して、岡崎城。犬山城とは異なる復元天守ですが、その城や、「三河武士のやかた家康館」などを駅からの散策がてら、楽しむことが可能です。

 また、東岡崎駅から北へ3~4kmの場所にある大樹寺は、松平家、徳川将軍家の菩提寺で、歴代将軍の等身大ともされる位牌を安置。その徳川綱吉の位牌が高さ124cmであることから、綱吉は背が低かった、という話もあるそうです。

 この大樹寺は、桶狭間の戦いで今川方だった家康が織田勢から逃げてきた場所でもあります。

 大樹寺に入るも敵に取り囲まれた家康は、自害を決意。しかし住職に説得されて思いとどまり、その後の天下取りに繋がったといいます。

住宅地の中の「桶狭間」

 織田信長が今川義元を討ち取り、大きく飛躍するきっかけになった桶狭間の戦い。その古戦場も、名鉄の沿線です。

 名鉄名古屋駅から約20分で到着する有松駅、中京競馬場前駅付近の名古屋市緑区、愛知県豊明市にまたがるエリアが、桶狭間の戦いが発生した場所だとされています。

 桶狭間古戦場公園、桶狭間古戦場伝説地、今川義元戦死之地碑といった見どころがありますが、周辺は住宅地で、それっぽさはあまり感じないかもしれません。

 しかし、歩いていると「桶狭間」が名前に入った店舗、学校などをいろいろ見つけられるため、歴史好きの方は盛り上がってくるのではないでしょうか。

 ちなみに、中京競馬場前駅近くにあるその競馬場には、2階運転席、1階展望席構造を持つ名鉄の名車、7000系「パノラマカー」が保存されています。

 「A列車で行こう9」「A列車で行こうExp.+」には、この7000系「パノラマカー」(白帯あり、白帯無し)のほか、中部国際空港アクセス特急用の2000系「ミュースカイ」、特急用の2200系、通勤タイプの3500系を収録。歴史を感じる風景から大都市まで、どこを走らせても絵になるでしょう。

Windows (Steam)

 

 

 また有松駅周辺は、東海道を行き交う旅人向けのお土産品として生まれた絞り染め「有松絞り」が有名。江戸の風情を残す有松伝統的建造物群保存地区を見学することも可能です。

「戦国」「三英傑」以外もいろいろと

 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の「三英傑」や歴史、戦国時代にスポットを当て、名鉄電車で楽しめる見どころいくつか紹介してきました。ですが、400km以上にもなるその路線網。沿線には、そのほかにも多種多様な観光スポットがあります。

 「日本三大稲荷」に数えられる豊川稲荷(愛知県豊川市)、トヨタグループ発祥の地であるトヨタ産業技術記念館(名古屋市西区)、電車と船を乗り継いで行けるタコやフグが名物な日間賀島(愛知県南知多町)、名鉄グループが運営する博物館明治村、野外民族博物館リトルワールド(愛知県犬山市)など、枚挙にいとまがありません。

 「名古屋エリア、愛知県は見どころがない」と思う人はぜひ一度、先入観を捨てて楽しんでみてください。

 そのときは名鉄1200系電車「パノラマsuper」の展望席も、ぜひあわせて。「パノラマカー」とは逆の2階展望席、1階運転席構造で、大きな窓に飛び込んでくる車窓は迫力満点です。

 

 ちなみに私が名古屋に暮らしていたときは、お正月、「パノラマカー」に乗って豊川稲荷へ初詣に行くのが恒例になっていました。

掲載日:2026年3月27日

この記事の筆者

恵知仁

鉄道ライター、乗り物ライター。ウェブメディアを立ち上げ、初代編集長を約6年務めた経験と、乗り物全般の取材で得た知識を元に記事を制作。一児(子鉄)の父。ウェブサイト「東京電車」運営。
「東京電車」URL:https://train-writer.jp/

提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/

Atrainjp Logo

提供:A列車で行こうポータルサイト「A列車jp」(https://www.atrain.jp/

Atrainjp Logo